引っ越しは、家具の準備や手続きなどやることが山積み。ついつい後回しにしがちなのが「ネット回線」の準備です。しかし、マンションでのネット回線選びは、事前に確認すべきポイントが多く、後回しにすると後悔することも。快適な新生活を送るためにも、引っ越し前に必ずチェックしておきたい失敗しないネット回線選びのポイントをまとめました。

1. マンションのネット回線タイプを確認する
マンションのネット回線には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
光回線(個別契約タイプ): 各戸でプロバイダと直接契約するタイプ。速度が速く、安定しているのが特徴です。
光回線(マンション一括契約タイプ): マンション全体でプロバイダと契約しており、各戸はサービスを共有するタイプ。月額料金が安価なことが多いですが、回線速度が混雑時に低下する可能性があります。
VDSL方式(電話回線利用): マンション内の共用部まで光回線が来ていても、各戸までは電話回線を利用するタイプ。光回線に比べて速度が劣ります。
確認方法:
・不動産会社や大家さんに確認する。
・内見時にMDF室(主配線盤)の設備を確認する。
自分のマンションがどのタイプかによって、選べる回線や速度が大きく変わるため、まずここを明確にしましょう。
2. 必要な回線速度を把握する
普段のインターネットの使い方によって、必要な回線速度は異なります。
一般的な利用(Web閲覧、SNS、動画視聴など): 100Mbps~300Mbps程度あれば十分です。
オンラインゲーム、高画質動画の視聴、大容量ファイルのダウンロードなど: 1Gbps以上の高速回線がおすすめです。
家族構成や同時にインターネットを使う人数も考慮し、ストレスなく使える速度を選びましょう。
3. プロバイダの評判とサポート体制をチェック
回線事業者だけでなく、インターネット接続サービスを提供する「プロバイダ」選びも重要です。
速度の安定性: 利用者の口コミやレビューサイトで、実際の速度や安定性に関する評判を確認しましょう。
サポート体制: 困った時にすぐに相談できるか、電話やチャットでのサポートが充実しているかを確認しましょう。
4. 契約期間と違約金を確認する
多くの光回線サービスには、2年契約や3年契約などの「契約期間」と、期間内に解約した場合に発生する「違約金」が設定されています。
転勤や引っ越しの可能性がある場合は、契約期間の縛りが短いプランや、違約金が低いプランを選ぶのも一つの手です。
更新月以外の解約には高額な違約金が発生することもあるため、必ず確認しましょう。
5. 開通工事の有無と日程を確認する
新規で光回線を導入する場合や、VDSLから光回線に切り替える場合は、開通工事が必要になることがあります。
工事には立ち会いが必要な場合が多く、引っ越しシーズンは特に混み合います。
申し込みから工事まで数週間〜1ヶ月以上かかることもあるため、余裕を持ったスケジュールで申し込みましょう。引っ越し直後からネットを使いたい場合は、早めの手配が必須です。
6. セット割やキャンペーンを有効活用する
携帯電話とのセット割や、新規契約キャンペーンなど、お得な割引が適用されるケースが多くあります。
現在利用している携帯電話会社と提携している光回線サービスがないか確認してみましょう。
キャッシュバックや月額料金割引など、様々なキャンペーンがあるので、比較検討して最もお得なプランを選びましょう。
まとめ
マンションのネット回線選びは、事前の確認が非常に重要です。上記のポイントを参考に、ご自身に最適な回線を選び、快適な新生活を送ってください。