「インターネット無料」という言葉、賃貸物件を探す上で魅力的ですよね。しかし、この「無料」の裏には、意外な落とし穴が隠されていることがあります。快適なインターネット環境を求めるなら、入居前に知っておくべきポイントを3つ解説します。

1.遅い!繋がらない!その原因は?
「インターネット無料」のマンションでよくある悩みが、通信速度の遅さです。なぜ遅くなりがちなのでしょうか?
一番の理由は、マンション全体で一本の回線を共有しているケースが多いからです。例えるなら、一本の太い道路をマンションの住人全員で使うようなもの。夜間や休日など、多くの人が同時に使う時間帯には、回線が混み合って速度が極端に落ちてしまいます。動画が途切れたり、オンラインゲームがカクカクしたり、テレワーク中にWeb会議が中断したり…といったストレスを感じることも少なくありません。
また、オーナーや管理会社が契約している回線やプロバイダが、必ずしも高速で安定しているとは限りません。コストを優先した契約になっている場合や、古い設備が導入されていることも考えられます。
2.知っておきたい「無料」のデメリット
速度の問題以外にも、以下のようなデメリットが考えられます。
プロバイダを選べない自由のなさ:すでに契約が決まっているため、自分の好きなプロバイダを選んだり、携帯キャリアとのセット割を利用したりすることができません。
セキュリティへの不安:共用Wi-Fiの場合、セキュリティ対策が不十分だと、個人情報漏洩のリスクが高まる可能性もあります。
隠れたコスト:「無料」と謳っていても、その費用が家賃や管理費に上乗せされている可能性もゼロではありません。周辺の同条件の物件と家賃を比較してみると良いでしょう。
個別契約が難しい場合も:もし「無料」の回線が遅くて不満でも、建物の構造上、新たに光回線を引き込む工事ができなかったり、オーナーや管理会社が許可しなかったりするケースもあります。
3.後悔しないための見極めポイント
「インターネット無料」のマンションでも後悔しないために、内見時や契約前に以下の点を確認しましょう。
回線の種類と最大速度:理想は「光回線(光配線方式)で1Gbps以上」です。VDSL方式は電話回線を使うため、速度が遅い傾向にあります。
IPv6(IPoE方式)に対応しているか:新しい接続方式で、回線が混雑しにくいとされています。対応していれば、比較的快適な可能性が高いです。
オーナーや管理会社に質問:「夜間や休日の通信速度は安定しているか?」「自分で別の回線を契約することは可能か?」など、具体的に聞いてみましょう。
部屋に光コンセントがあるか:光配線方式であれば、部屋に光コンセントが設置されています。
もし入居後に速度に不満を感じたら、Wi-Fiルーターの性能を見直す(最新のWi-Fi 6対応ルーターに替えるなど)や、有線接続(LANケーブルでパソコンに繋ぐ)を試すのも有効な対策です。

まとめ:賢く選んで快適なネットライフを!
「インターネット無料」は確かに魅力的ですが、そのメリット・デメリットをしっかり理解し、ご自身のインターネット利用状況(動画視聴、オンラインゲーム、テレワークなど)に合わせて、必要な速度や安定性を考慮することが大切です。事前の情報収集と確認を怠らず、後悔のない物件選びをしてくださいね。